2023年12月3日日曜日

No. 52 バンブーギターによる演奏会がありました

 2023年12月3日(日)

 宗像市名残のザビエル記念ホールで前田剛志(まえだ ごうし)氏制作よるバンブーギターで演奏するコンサートが行われました。

ザビエル記念ホール
  
 このコンサートはNPO法人「宗像市の歴史文化遺産を守る会」主催、「すみれ会」共催により無料で催されました。落ち着いた雰囲気のホールには90名を超える人たちが来場し、素晴らしいギターの演奏に聴き入りました。
 コンサートは午後2時から4時過ぎまで、次のように進行しました。
 まず、前田剛志氏によるあいさつとギターの解説の後、有馬信一氏と矢ヶ部輝明氏の二重奏により「舞い落ちてきた天使/湯浅隆」「MI・YO・TA/武満徹」「インベンションN0.13/バッハ」「アリア No.4」が演奏されました。お二人ともハイブリッドのバンブーギターを使用されました。

有馬氏(右)と矢ヶ部氏による二重奏

 続いて矢ヶ部輝明氏による独奏で「クリスマスの歌/バリオス」「プレリュード第5番/ヴィラ・ロボス」の2曲が演奏されました。

矢ヶ部氏による独奏 
ハイブリッド・バンブーギター使用

 続いて有馬信一氏の独奏で「アヴェ・マリア/カッチーニ」「ワルツ第4番/バリオス」「朱色の塔/アルベニス」などが演奏されました。

有馬氏による独奏
ハイブリッド・バンブーギター使用

 休憩後にプロギタリスト加藤優太氏による特別ゲスト演奏がありました。演奏された曲は「カタルーニャ奇想曲/アルベニス」「プレリュードとアレグロ/バッハ」「アルハンブラの思い出/タレガ」「イギリス組曲/デュアルト」でした。使用された楽器はバンブーギターではなくスペイン製のギターでした。

加藤氏による独奏
使用ギターは通常のスペイン製ギター

 最後に加藤・有馬・矢ヶ部の3氏による三重奏が披露されました。曲は「TRIO/Gragnani」「エルビート/スペイン民謡」の2曲に加え、アンコールで「G線上のアリア/バッハ」でした。加藤氏は前田氏制作の木製ギター、有馬氏と矢ヶ部氏はハイブリッド・バンブーギターを使用しての演奏でした。

加藤氏(中央)・有馬氏(右)・矢ヶ部氏のよる三重奏

 前田剛志氏は、スペインのラミレス工房でギター製作修行した中山修氏に師事してバンブーギターの製作を学ばれました。その後内部構造の研究に専念しながら改良を重ねてきました。現在福岡市西区内に製作工房を構え、作品を世に送り出しています。

演奏で使用されたギター

演奏会で配布されたパンフレットより

パンフレットより



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