令和5年(2023)年4月30日(日)
福岡県宗像市日の里にあるルネサンスギターと古楽器風ウクレレの製作工房『一十舎』さんを訪問しました。
完成した作品群 |
以前から一度見学させていただきたいと思っていた製作工房ですが、なかなかその機会がありませんでした。今回時間が確保できたので、事前に訪問、見学の問い合わせをしたところ、快くお引き受けくださいました。当日はJR鹿児島線東郷駅で下車し、工房まで歩いて行きました。所要時間10分以内の見込みでしたが、道を間違え、約束した時刻より少し遅れて午後2時半前に工房に辿り着きました。工房が面した道路の向こうは、木々が生い茂る小高い緑地が広がっています。後ほど伺ったお話では、桜の開花時期は見事な景観だったとのことでした。
工房主の伊藤さんに出迎えていただき、同行したギター仲間とともに工房内へ案内されました。通された部屋に据え付けられた木製棚には、完成した古楽器風のウクレレ2種類や小型のルネサンスギター、大型のルネサンスギターが収められています。工作台の上には制作途上のルネサンスギターが置かれています。また、木製の楽器ハンガーラック(正確な名称不明)に楽器が吊り下げられています。
続きの部屋に置かれた工作台には、製作用の様々な道具が置かれています。また、奥の部屋には、電動の工作器具が数台据え付けられています。大きな音が出るため、防音措置が施されているとのことでした。他の部屋にも工作台や工具類が置かれています。
一通り部屋を見せていただいた後、楽器の材料や楽器の歴史、特徴などを詳しく説明していただきました。また、伊藤さんに楽器を演奏していただき、各楽器の音を聴くことができました。ルネサンスギター、古楽器風ウクレレともに、使っている材料の木材や楽器の設計の違いによって、音色が全く違うことがよくわかりました。「様々な材料を試す」「胴体の厚みを薄くする」「力木の配置をあえてシンメトリーとしない」など、いろいろな試行錯誤、創意工夫によって、理想とする音を追い続けておられることがわかりました。ルネサンスギターは古い歴史を持つ楽器ですが、制作上の工夫によって、新たな発展を遂げる可能性があると思いました。
約1時間半の見学を終えて、午後4時頃お暇しました。ご丁寧な応対をしていただき、本当にありがとうございました。
アトリエ一十舎(ittosya)ブログ https://ittosya.net/
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